PoSで成功可能性がある仮想通貨はなにか

2018-06-02

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今日は前回に続いてPoS通貨について考えていきたいと思います。
(参考記事)
仮想通貨においてPoSは成立するのかー田中氏のPoS理論をもとに

前回の記事ではPoS経済圏では①格差が拡大すること②PoW通貨に比べて流動性が低いこと③PoSではデメリットが語られにくいことを記事にしました。

今回は前回の議論をもとに私なりに考察していきたいと思います。

結論から述べると

ほとんどのPoS通貨はオワコンだが、条件を満たせば成立する可能性もある

という感じだと思います。

決定的な流動性問題

前回の議論で問題点として挙がった格差が拡大すること」については、そこまで大きな問題にはならないでしょう。格差が拡大することから、その通貨を使わないという人が多いとは思いません。 便利さ>>>格差でしょう。

一番の問題は流動性が低い」こと。

これがPoS通貨の決定的な弱点です。

横道に逸れますが、機関投資家の多くは、流動性があることを市場参入の条件にしています。

暗号通貨市場に機関投資家がなかなか参入できないのは、流動性問題も大きな要因の一つです。

PoS通貨はこの流動性問題をクリアすることがPoW通貨に比べて難しいのではないか、と考えています。

ただし、問題をクリアすることが絶対に不可能かというと、そうではなく一定の条件を満たせばPoS通貨も成立可能だと思います。

流動性問題を克服する条件

条件①:継続的な実需が発生すること

この流動性問題を解決する一つがPoS通貨に継続的な実需があること。

実需とはここでは生活に必須なレベルでの需要と想定しています。

たとえば日本の電気代の支払いはPoS通貨でしか受け付けない、となればその通貨を使用せざるを得ないじゃないですか。

(まあ、そんなことをしたらその電力会社は潰れると思いますが)

そうなれば、国民はPoS通貨を買わざるをえない(=継続的に需要が発生する)ため、通貨として生き残る可能性は高いです。

注意:ICOは実需とは言えるかは微妙

ICOは実需とは言えるかは微妙です。

所詮、ICOとは投資マネーです。

投資マネーは投資家しか呼び込みませんので、利用者が少なく継続的な実需と呼べるかは疑問です。

もちろん、ICOプラットホームになれば無意味とは思いませんが、実需にはかなわないと言うのが私の見方です。

条件②汎用的な利用が可能であること

日本での電気代の支払いのみでしかPoS通貨が使われていない場合、継続的な需要発生には限界があります。

特定の用途のみでしか使えない通貨は一時的に利用者が増えても、その後頭打ちになってしまうからです

しかし、用途の対象が幅広くなれば、議論は別です。

たとえば、日本のすべてのインフラの購入にそのPoS通貨が利用できるというレベルで普及すれば、その通貨が欲しいという人は継続的に発生するでしょう。

言い換えれば、汎用的な利用が可能な通貨であることが、PoS通貨成立の条件の1つだと思います。

まとめ

まとめます。PoS通貨が成立する条件として、①継続的な実需が発生すること②汎用性な利用が可能であることを挙げました。

上記2条件を満たすPoS通貨は現在のところ存在しません

ほとんどのPoS通貨にとって条件①②は厳しい条件です。

条件を満たすことができない通貨がほとんどでしょう。

ですが、将来的に考えれば、条件①②を満たす通貨が出てきてもおかしくありません。私が期待しているPoS通貨があることも事実なので、最後にそれを紹介したいと思います。

おわりに:将来的に成立するかもしれないPoS通貨

①Omise GO(OMG)

期待できるPoS通貨の代表はOmise GOですもちろん現状ではインフラとはとても言えません。

ただし、Omise GOがユーロのような、東南アジアの基軸通貨になれば、PoS通貨として成立可能だと思います。

今後の開発・普及次第では成立可能性もなくはないのかな、と思っています。

追記(2017.12.03)

下記のインタビュー記事を見てやはり厳しいだろうな、と思いました。

PoSのステーキング収入で資金繰りしているのは健全とは言えません

このような資金繰りだと利用者より保有者を優遇する戦略になりがちで、結局流動性問題が解決に結びつかないような気がしています。

Omise Open House レポート – ICO追っかけ女子大生日記

②イーサリアム(ETH)

現在イーサリアムはPoWですが、PoSへの将来的な移行が検討されているので、候補として挙げておきます。もしイーサリアムのワールドコンピュータ構想が成功すれば、PoS通貨として成立するでしょう。

ワールドコンピュータ構想については日本語の情報が少ないのが現状です。

雰囲気をつかむのには下記の記事がオススメです。

本当によくわかるイーサリアム入門 | ビットコイン研究所

③Quantum(Qtum)

Qtumはビットコインとイーサリアムの長所を取り入れた通貨で、モバイルプラットフォームに強いプラットフォーム通貨です。

イーサリアムで開発が難しいモバイル市場においてはQtumが独自の地位を築く可能性があり、ワールドコンピュータ構想はQtumが実現する可能性もあります。
(参考記事)
【仮想通貨】QTUMの将来展望:有望だと思う3つの理由

PoSはPoWに比べて環境に優しいのですが、通貨として安定するためにはハードルが高いですね。

大人しくPoW通貨を持っておいたほうが無難かもですね。

今日は以上です。参考になれば幸いです。